メガネン

かもめ食堂のメガネンのレビュー・感想・評価

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.6
無防備な状態でチラ見していたらみるみるうちにテレビから目が離せなくなってしまった
お話としてとても面白い
出てくるキャラクターがとてもはっきりとした性格をしている人ばかりで、そのくせどこか人間臭い様な一見不思議な様な独特の雰囲気を持っていて、かもめ食堂という舞台に奇妙な説得力を与えている。
なにか、人々にとっての"居場所"を描いた様な映画の様な気がして、どうにも安心感に包まれる。
映画を見ていてホッとすると言うのは結構珍しい体験の様な気がして、この作品の唯一無二感を際立たせている。
物語は淡々としていていて、たとえばミッションインポッシブルと言ったアクション映画の息継ぎできない様なシーンの連続で釘付けにするのとはまったくちがうのに、登場人物達の行く末がトコトコ変わっていく事に目が離せない。

もたいまさこさんの演技も、またキャラクターも好きだ。とても癒される。
邦画はこういうゆったりとした情緒的な映画に時々ハッとさせられる作品が多い。
これからもこう言う作品に出会っていきたい。