幌舞さば緒

かもめ食堂の幌舞さば緒のネタバレレビュー・内容・結末

かもめ食堂(2005年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

台詞メモ

「レストランじゃなくて食堂です。もっと身近な感じっていうか、店の前を通りかかった人がふらっと気軽に入ってきてくれるような。毎日真面目にやってればそのうちお客さんも来るようになりますよ。それでもダメなら…ま、その時はその時。辞めちゃいます。でも、大丈夫。ね、ミドリさん、もし、明日世界が終わっちゃうとしたら最後に何したいですか?」「明日終わっちゃうんですか?」「いや、例えば」「えー、そうですね…なんか、すごーく美味しいものが食べたいです」「やっぱり?いや、私もね、この世の終わりって時にはもう絶対に美味しいものが食べたいんですよ。とっておきの材料買ってきてもういっぱいご馳走作って、好きな人だけを呼んで。美味しいお酒飲みながらのんびり美味しい料理を食べて」「あのー…それ私も呼んでもらえるんでしょうか?」「ガッチャマンの歌を完璧に覚えてる人に悪い人はいませんからねえ」

「やってみたから分かったこともあるし、無駄なことじゃなかったですよ」

「大事なもの、何か入ってたかしら…」

「いいわね、やりたいことをやっていらして」「やりたくないことはやらないだけなんです」「いつまでも同じ服着ているわけにはいかないわね」

「シャイだけど優しくて、いつものーんびりリラックスして、それが私のフィンランド人のイメージでした。でもやっぱり悲しい人は悲しいんですね」「そりゃあそうですよ。どこにいたって悲しい人は悲しいし、寂しい人は寂しいんじゃないんですか?」「世界の終わりの時は絶対招待してくださいね」「今から予約入れときます」

「どこかスコーンと抜けてるっていうか、妙なしがらみなんかが全然なさそうで、人生がゆったりしてて…それで来ちゃったんですけど。特に目的もなく」「マサコさんは暫くここでゆったりボーッとしていればいいんじゃないんですか?」「え?でもボーッとするのって結構難しくないですか?」「難しいですよね。つい色々考えちゃいますもんね」「この国の人はどうしてこんなにゆったりのんびりしているように見えるんでしょうか」

「コピ・ルアック」「なんですかそれ?」「美味しくなるおまじないです」

「どうしてかもめ食堂のメインメニューをおにぎりにしたんですか?」「だって、おにぎりは日本人のソウルフードでしょ?母を早くに亡くして私が家事を任されてたんですけど、一年に二度だけ父がおにぎりを作ってくれたんです。運動会と遠足。おにぎりは自分で作るより人に作ってもらった方がずっと美味いんだってそう言って」

「でもずっと同じではいられないものですよね。人はみんな変わっていくものですから」「いい感じに変わっていくといいですね」「大丈夫。多分」「そうですね」
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