ツクヨミ

くもりのち晴れのツクヨミのレビュー・感想・評価

くもりのち晴れ(2021年製作の映画)
2.2
社会人一年目ってやっぱりいろいろと大変だよね。
建設会社で働く昇は社会人一年目で大変な日々を過ごしている。彼は仕事の大変さからか徐々に気落ちしていき…
社会人一年目の人に寄り添ったドラマ。今作は建設業で働く主人公を淡々と描いたドラマながら、社会人一年目の男の葛藤する様を冷静に見つめる話でもあった。
ストーリーとしては主人公昇が建設業の仕事が大変で気落ちしてしまうシンプルなものだが、その本筋のストーリーとは別に過去回想として昇が高校時代に駅伝をしていたというフラッシュバックを絡めて描いていたのが良かった。駅伝は襷を繋ぐチームプレイ、建設業は皆で建物を作るチームプレイ。やっていることは違うが必要とされるものは一緒、学生から社会人の橋渡しの話としてうまく共通点を見つけている。
そして今作は"仕事というものがどういうものであるか"をうまく描いている。仕事は辛いことが多くて大変、悩んでいる時は誰かに相談、コミュニケーションは大切など最早これから社会人になる人に見て欲しいみたいな監督の気持ちがダイレクトに伝わる作品。
タイトルである"くもりのち晴れ"は仕事は悩むことがあるだろうがいずれは雲が晴れるように解決できる日が来るよという意思の現れなのだろうか。見終わった後にちょっと胸がスッと晴れたような気がした。
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