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バケモンの440のレビュー・感想・評価

バケモン(2021年製作の映画)
4.5
笑福亭鶴瓶という人が謙虚で真っ直ぐで冒険家で人を喜ばせるのが好きな人だという事がすごく良くわかるドキュメンタリーです。

2004年から2021年の17年間、鶴瓶さんの活動を追った形で描かれています。

軸となっているのが落語の演目「らくだ」で、2004年に公演を行った「らくだ」で始まり2020年公演の「らくだ」で終わります。

その間、変貌を遂げる演目「らくだ」と更なる進化を続けようと何事にも努力し続ける鶴瓶さん。
相当忙しいはずなのにシンドさなんて微塵も感じさせない明るさ。

特に多くて印象的だったのが出番前のメイク中のシーン。
常にメモを片手にネタを確認し、メイクしながらインタビューを受けている。
本番前の貴重な時間で俺だったらイライラしちゃうだろうこんな時でもテレビで観ている時と同じ神対応の鶴瓶さん。

スタッフや関係者と接する際も、時には厳しく、時にはふざけながらも相手を敬い何事にも真剣に取り組む姿勢。
自分のやるべき事はしっかり行い、考えや行動にブレが無い。

新しい事をやるにしても打算的な所は一切無い。
側から見ても無謀な日本語が分からない外国の人の前で落語をやったり、ビックな相手との対バン落語ツアーなどアグレッシブなチャレンジ精神もあのお年で信じられません。

自分も面倒だから後回し
なんていう事はしないよう1日1日大切に生きよう。
そんな前向きな気持ちになる作品でした。
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