何回見ても泣いてしまう。
母が病床に伏し、北海道に離れて暮らす父のもとで暮らすことになった兄妹の昴としずく。父親は野生動物の救護活動に勤しみ、2人の子供と共に過ごす時間は少なく、互いに心の距離を感じていた。ある日、2人は森の中で怪我をしたオオカミのような子犬と出会い「ウルル」と名付け共に暮らし始めた。しずくだけがウルルがオオカミだと言い張る中、噂を聞きつけた長谷部はウルルが絶滅したエゾオオカミの生き残りである可能性を口にする…。
ラストのシーンが子供の自分には印象的すぎて、忘れられなかった。今でもふとした瞬間にあのシーンを思い出すことがある。2人の子役の迫真の演技にも驚かされる。
子供に自然の摂理、親の偉大さを伝える啓発的な意味をもつ映画ではあるんだけど、それ以上にウルルと過ごす時間が幸せに溢れていて、結末に涙する。
そして劇伴が久石譲ということでとても良い。主題歌の歌唱曲も作詞・作曲久石譲。
『人間は恐ろしい』