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リング・ワンダリングのbowcatのレビュー・感想・評価

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)
4.2
笠松将くんの冷めた目つき
綾野剛に似ていると思ってしまう
ごめんなさい

不思議なお伽話のような話で
何だか大林宣彦監督の作品のよう
時間のトンネルをくぐり
出会えないはずの人と人が出会う
それが化学反応を起こす素敵な話

オオカミの絵ばかり描く草介
それは今、創作中の漫画で
オオカミを描くシーンに
行き詰まっているからだった

バイト先の工事現場で骨を見つけ
それがどう見てもイヌ科のもので
気になった草介は、夜に現場へ戻る
誰もいない暗闇の現場
そこに声がして女性が現れる
シロという愛犬を探すミドリという女性
足を挫いた彼女を送っていく草介は
ある神社の⛩をくぐる
するとなんだか違った雰囲気の世界で…

草介が迷宮する戦時中の東京下町
漫画の舞台となる明治時代の山里
そして令和である現代
その変化になんの隔たりもなく
自然な流れの中に身を置くと
それぞれ時代が違っていても
人々が大切にしているものが
浮き彫りになってくるよう
信念、愛情、絆、赦し、命
全て生きる上で人には大切なもの

自然と戦争というものが憎くなって
草介と涙しました🥲

も少し多くの人に観てもらいたいですね
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