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リング・ワンダリングのchinsukoのレビュー・感想・評価

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)
3.2
漫画家志望の青年による脳内ファンタジー

主人公の青年は日常では空虚である。唯一漫画のストーリーを空想する時間が生きがいとなっている。漫画では屈強な猟師と、山の主であるオオカミとの闘いを描いている。そんな中、ある女性と出会い、その家族とふれあい、人の優しさを知る。その女性ともう1度会おうと再び尋ねるが、女性は戦時中に亡くなったと聞かされる。

過去へのタイムスリップによって主人公が影響を受ける映画は他にもあったが、どれも効果的であった。本作もそうであるが、漫画家志望である故にタイムスリップが空想ようにも思えた。

最後の漫画の結末が主人公の心情を描いていたのが印象に残る。
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