ウシエルとウシファー

リング・ワンダリングのウシエルとウシファーのレビュー・感想・評価

リング・ワンダリング(2021年製作の映画)
2.9
空気感はよかった57点
今年243目

絶滅したニホンオオカミをテーマに漫画を描く漫画家が、一人の女性と出会って不思議な世界に迷い込む

寡黙な主人公、工事現場に現れる女性、迷い込む戦時中の世界…
物語全体から流れる穏やかで少し不思議な空気感がとてもよい

絵作りの丁寧さとかもあるのかな

ニホンオオカミとか、リング・ワンダリングというタイトルとか、物語を構成する細かい要素は味わい深くてとても良い
監督のセンスの良さを感じる


その反面、台詞や演出の不自然さとか、物語自体の退屈さとか、設定の甘さとか、中途半端なCGとか、オチの意味不明さとか、良くない部分も際立ってしまっている印象

特に漫画のストーリーパートはずっと退屈で、何を描きたいのかイマイチよく分からない
漫画賞を狙ってるならニホンオオカミが上手く描けないと悩む前に、もっと面白い話を描く努力が必要なのでは??と思ってしまう

いい所も多いだけに、良くない所が際立ってしまって残念