お仕事物語&恋愛物語。産業革命で技術が大幅に進歩したとは言え、100年以上もの昔に、300mの鉄骨の塔が人の手で作り上げられた事に驚きである。パーツを工場で作成、現場に移動、そして組み立てる。少しだけではあるが、その大変な作業の雰囲気を味わえたように思う。100年だけ？に、作り上げた人間のプライドを感じた。
世の中になかったモノが新たに出現する時、反対・批判の声が上がるのは、いつの世も同じである。その声の中にバチカンが…一昔の高いモノと言えば教会の塔…神が宿らない高いモノは認めない？自分達より高いモノは認めない？単なる嫉妬？
試行錯誤・紆余曲折を繰り返しながら、エッフェル塔が少しずつ天に伸びていく。それに合わせるかのように、昔に失った恋愛を取り戻していくのだが…。お互いの愛する気持ちは本物でも、過去にどんな理不尽な別れ方をさせられていても…愛を取るか、エッフェル塔を取るかで、2回目の悲しく辛い別れが訪れる。エッフェル塔の頭文字は「A」…そんな意味もあるのかである。
