嫌いではない。
前半は不吉な描写など散りばめられだいぶ緊張感があり素晴らしかった。監督変わったのかと思った。が、後半はいつもの村シリーズらしさがでて、悪いところが目についた。
全体通せば犬鳴、樹海と同じような内容だが、予算も増えてきているのかこのフォーマットに慣れてきたのか、映像も丁寧でだいぶ綺麗になっており、安定感が出てきている。
ただやはり過去の因縁が明らかになる過程が雑だし、説明的過ぎる。過去のイメージが突然浮かんだとかそんなんばかり。謎解きとかもう少し真面目に見せてほしい。再現映像的に詳細に背景を語られるほどシラける。
そして、本作は牛の被り物をキーアイテムにしたのが失敗。滑稽さが出て被り物が出るたび緊張感が途切れる。
主役の工藤静香の娘だけ演技下手だが、ホラーは若手の登竜門でもあるのでこんなものだろう。周りを演技巧者で固めてしまったから悪目立ちしてた。若手男性陣もかなり上手かった。
最終盤の村人の描写とスタッフロールの役者の名前の並びはうけた。最大のサプライズでこれはこの映画ならではだ。
