すいかのたね

牛首村のすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

牛首村(2022年製作の映画)
1.9

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは「双子がよく生まれる村だが、その村では双子は忌み子扱いされ、7歳になったら双子のどちらかを村の守り神に捧げていた…。」までは分かるのですが、結局呪いの根本が「守り神の呪いなのか、アヤコの呪いなのか、忌み子集団の呪いなのか、アヤコと忌み子と神様のミックスされた呪いなのか?」全然明かされませんでした。

本作の呪いは「理屈のない呪いにみせて、結局話が雑なだけの呪いっぽい何か」になってしまっていたと思います。呪いの根本や理屈が分からないので、解く方法もよく分かりませんし、呪い?っぽく描写されてたアヤコの望みも何だったのかよく分かりません。転生したいのか、村の連中に復讐したかったのか、何がしたかったのだ?描写から推測すると生きたかった(転生したかった)なのかな??

あと雑な時空ジャンプはもう止めたほうが良いと思います。過去に本当に戻ることに何か意味あるのか?種明かしの方法としては壮大過ぎるんじゃないでしょうか…っていうか種も明かされてないし、本作は過去のアヤコの話はともかく、今のアヤコの状態や、牛首村の風習、神様や祠?の考え方はどうなっているのか全く触れないしから分からないし、順序としては「今の呪いや、祠、神様、アヤコの状態を知ってから、ルーツを探るや解決方法を探る」じゃないでしょうか?

今の状態がよく分からないから、過去に戻って何かしても、その対処方法が腑に落ちないんじゃないかと思いました...理不尽に周囲のキャラを殺してた理由もよく分からなかったしね...。

あとどうせ過去に戻ったり、過去の記憶描写を入れるんなら、もっとアヤコにはフォーカスして良いと思います。特に洞穴で生き抜いた描写をもう少し具体的に描いてくれれば、より理不尽さを感じることができるのではないでしょうか。

アヤコの嘆き部分があったので「結構良かったかも」と思っていましたが、やっぱり映画全体や話を思い返すと良い作品だったとは言えないかな…。
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