以前からちょっと謎なタイトルと思い気になっていた今作。
4人家族の斎藤家に居座る謎のオジサン。その名も健太郎さん。斎藤家とは親族でも知人でもなく全く繋がりのない健太郎さん。なんで斎藤家と一緒に住んでいるのでしょう。そしてよそよそしく何かおびえている様にも見える斎藤一家。ある日健太郎さんが居なくなると斎藤一家は大慌てで健太郎さんを探し回る。「居なくなってホッとするんじゃないの？」と思うのに大慌て。何故・・・？
短尺ですが、健太郎さんて何者？斉藤家との繋がりは？と疑問を残しながら不気味に進む内容に見入ってしまいました。尺が短いので物足りなさも感じますがそれでも健太郎さんの存在がインパクトあって、何故こうなった？が段々わかってくると結末が気になってきます。
また食事のシーンも不気味で良かったです。冒頭の健太郎さんがパスタを食べるシーンはかなりのインパクトがありましたが、カレーや普通にご飯、お味噌汁、おかずの夕食を食べるシーンはパスタのそれとは違い凄く丁寧で綺麗に食べます。観終わって思ったのですが、パスタをあんな感じで食べたのはもしかして・・・。
斉藤家の幼い長女に健太郎さんは何かを思っているのではないか・・・、そう感じました。
中々楽しませていただいた短編作品でございました。
