鍋レモン

健太郎さんの鍋レモンのレビュー・感想・評価

健太郎さん(2019年製作の映画)
3.5
⚪概要とあらすじ
うえだ城下町映画祭 第18回 自主制作映画コンテスト ノミネート作品。

とある町はずれの一軒家で暮らす4人の家族、斎藤家。そこには、血のつながりのない赤の他人、“健太郎さん”が住んでいる。彼を“慕う”というより“崇拝する”斎藤家と、容赦なく奇行を繰り返す健太郎さん。そんな歪に保たれた日常に亀裂が入ったある日、彼は突然“失踪”する。彼はいったい誰なのか。彼の目的は何なのか。一つの“真実”にたどり着いたその時、想像を絶する“絶望”が姿を現す。

⚪キャッチコピーとセリフ
“あなたは誰ですか?”

「あの日からみんなおかしくなったんだよ」

⚪感想
ホラーサスペンス作品。

始まりから怖すぎた。もはや怖すぎるを超えて笑えた。
パスタの食べ方があまりにも最高。

不穏さと不気味さ。
来るぞ来るぞって感じでムズムズした。カメラワーク好き。

色味も白と黒に近い青が多くて冷たさを感じた。

健太郎さんを演じている俳優さんが凄い。
佇まいからして怖いし、表情の演技が半端ない。
パスタの食べ方優勝。

ちょいちょい伏線のようなシーンがあるので次に起こることを想像しやすい。だけどいざそうなるとそれはそれで怖い。

結構好き系統。



⚪以下ネタバレ



健太郎さんを住まわせなくてはいけないなにか理由がありそうと思い、直ぐに轢き逃げのシーンがあったので「轢き逃げしたからかな?」と推測、「もしかして記憶障害とか?」と思いつつわんちゃん幽霊なのではと、その後ハンカチのシーンを見て幼稚園児くらいの子の持ち物って名前とか住所とかあるよなと考えそれで脅しに来たのかなと考えつつ、実際はひき逃げの時に健太郎さんの娘も引いて殺してしまっていて、健太郎さんは自ら「1人になってしまったから住まわせて欲しい」と。

あの家族は最初から自首していた方が良かったんじゃないのかなと。お兄ちゃん怪我しなかったし、多分父親の書類とか母親の書いた絵とか破ったの健太郎さんでは。

最初は家族が可哀想に思えるんだけど結果的に最後は自業自得だなと思った。
お兄ちゃんは流石に仕打ちのレベルが辛い。

妹ちゃんまだ小さいのにあんなでかい箸で食べられないだろうと。フォークとスプーンにしてあげるとか、矯正用の箸使わせてあげるとかあるだろと。

どうなるのか分からないけど健太郎さんの最後の笑顔怖くて良い。
個人的にはその前に妹ちゃんが健太郎さんみたいにぐちゃぐちゃに料理を食べて、健太郎さんに向ってにこって笑ってそこで健太郎さんもにこって笑って返す終わりみたいなのが良かったかなって思う。

健太郎さんは自分の娘と斉藤さん家の娘を重ねていて、後はみんな加害者というか敵っていう認識なのかな?健太郎さんと妹ちゃんの絆みたいなのがあったらもっと不気味な気がする。ありガチになってしまうかもしれないけど。

⚪鑑賞
GYAO!で鑑賞。
鍋レモン

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