fuuuujiiiitaaaa

スパークス・ブラザーズのfuuuujiiiitaaaaのレビュー・感想・評価

スパークス・ブラザーズ(2021年製作の映画)
5.0
フランク&ムーン・ザッパのValley Girl(当時の邦題「ザッパのエーッ、うっそお、ホントー?」)のヒットが1982年。
スパークス&ジェーン・ウィードリンのCool Places(邦題「クールにキ・メ・テ」)が83年。
いい塩梅に軽薄な邦題をつけた日本レコード会社の担当者のかたがたは偉い。
当時中堅のザッパやスパークスの新境地の意図を汲み、応援してヒットさせるロサンゼルスの音楽フリークたちのひねっくれっぷりに脱帽。
RHINOレコードのお店もロスだったと記憶(本編中ライノの担当者も出てくる)。
ロス疑惑事件も80年代前半でした。

ご兄弟が順番にデタラメな告白をする「スパークスの真実」コーナーで、聞いている片方が「うんうん、そうそう」みたいに、シレーっとした表情でそれぞれ互いに頷いているのが最高。
この絵面に対抗できるのは、電気グルーヴのお二人くらいでありましょう。

ブライアン・ウィルソンの在り方より、現在のメイル兄弟(特に兄)の在リ方のほうが、今の自分にとってグッとくるものとなりました。
あと、ラストのクレジットで、ご兄弟とマフ・ウィンウッドとトニー・ヴィスコンティが同じフレームに収まっている画に感激。