k

リタ・モレノ 私は進み続けるのkのネタバレレビュー・内容・結末

4.1

このレビューはネタバレを含みます

2024年元日に観て元気が出た。強い人間として自分の感情に蓋をするのではなく、彼女はむしろ逆。心を殺していない。それが素敵。
人生の一つ一つに傷ついたり躓いたりしながら、結果すべてを乗り越えていく。そんな姿を隠さない彼女は、ラテン系の人々にとっても希望なのだろう。

あの『ウェストサイド物語』の歌や演出の中に差別や暴力の問題があったという証言は記憶しておきたい。マーロン・ブランドとの関係、夫との問題が生じた原因には、幼少期のトラウマが自尊心を削り取ったことも影響しているのかもしれない。傷口が開くような体験を繰り返ししていることも胸が痛む。

こんな体験を乗り越えながら、ユーモラスでチャーミング、子どものような一面を持ち続けている彼女は、やはり誰よりも強い人に思える。

日本だと俳優がセラピーを受けたことを公言したり、社会的な活動をすることも許されない空気で…この辺りは日本ももっと開かれていって欲しいと思う。
k

k