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テン・ゴーカイジャーのTakのレビュー・感想・評価

テン・ゴーカイジャー(2021年製作の映画)
4.5
『海賊戦隊ゴーカイジャー』の10周年記念作品。
当時のスタッフ、キャストが揃い地球に忍び寄る
新たなる脅威に立ち向かう。

ゴーカイジャー自体がそもそもスーパー戦隊35周年の
節目の戦隊でもあり、自身らが変身するゴーカイジャーという形態以外にも過去のスーパー戦隊にレンジャーキーというアイテムを使用して変身できるという、所謂
オールスターな作品であったわけで、今回はそのレンジャーキーが悪用されるという形で物語が進行していきます。
ちょっと他の作品の事を混ぜながらお話するのも野暮というか良くないとは思うのですが公開時期も近いのでどうしても比較対象として語らなければならないとは思うので言及しますが、ファンが見たいであろう作品というものをしっかり提供出来ていたのが本作だとするならば、逆に、まぁ経緯はね、諸々あったであろうとしても、その想いを打ち砕いたのが『仮面ライダーオーズ』のやはりVシネマ作品でもある『仮面ライダーオーズ 10th 復活のコアメダル』だったのでは無いでしょうか。もちろんこの二作品を単純に並べてどうだこうだと言うのはおかしい話でもあるのですが、少なくとも大多数の人が見たかったのは本作であったと思います。
具体的に言うと、ストーリー上で『解散したはずのゴーカイジャーだけどやっぱり解散してなくて地球のピンチを救うためにそういう振りをしていた』という展開なんですけど、ここが個人的に非常にゴーカイジャーらしい
部分だなと思うし、更に言うと単純に当時のままのそんなゴーカイジャーぶりも見せつつ10年という月日を経て文字通りキャラクターとして成長した姿を見せてくれているところが本作では多くその姿は当時子どもだった視聴者にとっては『彼等も私たちと同じように成長してきたんだ』という共感を産むカタルシスを産んでいるように思います。
ファンムービーとして
はもちろん大傑作だと思いますし、
ひとつの映像作品としても非常に優れた作品だと思います。しかも特筆すべきはこの90分にも満たない時間の中で物語を描ききっているというところもオススメポイントです。

特撮好きはもちろんそれ以外の人にもオススメです。
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