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ザ・ラスト・マーセナリーのドントのレビュー・感想・評価

ザ・ラスト・マーセナリー(2021年製作の映画)
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 2021年。ヴァンダムが! ネトフリで! 暴れて飛んで七変化! 最強の軍人にして現在は傭兵の男、フランス政府のあほのせいで息子の保護プログラムが解除された上にその身分証は悪い奴らに流用されていたからさぁ大変、なコメディアクション。
 フランスはすごく真面目な映画かすごくばかな映画しか撮らないわけですが(差別発言)、これは後者。ゆるい。とてもゆるい。やたらめったらに面倒な物語とあまり目を引かないアクション、アホなギャグなどユルユルであるのだけれど、なんかヴァンダムがいい齢の取り方をしていて役者として味があるので「まぁ……いいか!」みたいな気持ちになる。巷にはびこるギチッと仕上がった(仕上げようとした)映画でない感じが疲れている体と胃に優しく効いた。おかゆ映画。
 ヴァンダムの年齢を考えるとアクションの大半がスタントに見えるしそのアクションもまぁほどほど……である。けどこの内容でキメキメアクションを見せられても仕方ない気もするし、というか\ドォン/ヴァンダム参上! な登場ショット、もうこれだけでいいんじゃねぇかな、となってしまう。「いいんじゃねぇかな」、それがこの映画の総評だ。この内容で『最後の傭兵』なんてクールなタイトルはどうかと思うが……いやそれもギャグか……
 ヴァンダムは顔つきも体型もいい年の取り方をしているので、生身で無理のないアクションをしながら『ザ・バウンサー』みたいなのをやったりして映画界に厚みのある存在感を残していってほしいと思う。ヒューマンドラマもいいかもしれない。スポーツのコーチとか似合うのではないか。悪口を言ってる選手どものロッカールームの天井にヴァンダム開脚で隠れてるとか、そういう(結局それか)
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