ひで

ティル・デスのひでのレビュー・感想・評価

ティル・デス(2021年製作の映画)
1.7
男と女関係。
夫婦とは何か?
愛し合うということはお互い恨みを増長し合うことか。

私は来年で結婚30周年を迎える。
勿論、順風満帆ではなかった。
付き合った当時お互い好きで好きでたまらなかった。いつでも何をするのも一緒だった。
ある時からそれが苦痛になった。
一人になりたい、なりたいと思っていたら子供ができ結婚することになった。
それからは我武者羅に働き、休みは家族サービス。ふときずいたら子供は成人。なんか人生二人で歩んできた。真面目に。金もなかったので遊ぶ余裕はなかった。妻はもっともっと余裕を持ちたかったと思う。子供を育て家庭を守るのに必死だったと思う。子供を立派に育て社会に送り出した。今家内はあの頃の恋愛感情はない。もっと深い人間としての尊敬し感謝した感情、これからはできるだけ好きなことをさせてあげよう、そんな気持ち今までなかった。貧乏な思いをさせたが妻は文句の一つも言わなかった。
お互いを人間として尊重し合う。これが夫婦の結論ではないか。

スピードの上原多香子が不倫をして夫が自殺という結末、ゴシップがあった。死で持って純愛を貫くという美談があったがとんでもない。なくなった夫はさほど悔しかったに違いない。
この映画の夫も死でもって妻に復讐、凄絶な怨みを自分以外の手ではらす。

お互いが好き勝手にやり、信頼関係がなくなった時、もちろんお互い人間としての尊重のかけらもない。

胸糞悪い映画でした。
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