キルキルマキル

廓育ちのキルキルマキルのレビュー・感想・評価

廓育ち(1964年製作の映画)
3.9
自分の意見を曲げず、ずっと廓に抗い続けるタミ子がかっこいい。

「どこもかしこも廓のくせして」「その廓のなかでみんなうじゃうじゃ生きてる癖に」
と、それぞれの逃れられない囲いを吐き捨てる台詞が印象的だった。
三田佳子さん23歳でこの演技力ってほんとに名女優だ。麗しい。

若き日の梅宮辰夫が精悍でかっこいい…
でもこういう実は優柔不断男(色々あるにせよ)許すまじだわ…

たみ子が愛想よく、丁寧にふるまおうとすればするほど、廓の女がにじみ出てしまうところが切なかった…

ほんと生まれなんて人にはどうしようもないのに、この映画から50年以上経っても抜け出せんもんやな

クソババァとのやり取りが胸糞で楽しかったけど、もっとタミ子も復讐してほしかった。