このレビューはネタバレを含みます
娘さんの自殺のショックで『ジャスティス・リーグ』降板後に、ザック・スナイダー監督が初めて手掛けたショートフィルム。聞けば最新の携帯か何かのムービー機能を用いて撮影した作品らしく、ツールは違っても監督のカラーは全くぶれてません。
というか、携帯のカメラで撮影した作品と初見時点では思えませんよ。前情報知ってなきゃ。
字幕が無いのでどんな話か、あくまでボクの想像ですが、娼婦と思われる女性が理不尽な男性らの仕打ちに怒りを爆発し、血で血を洗う制裁へ…といった印象です。
以前監督が手掛けた『サッカー・パンチ(邦題は『エンジェル・ウォーズ』)』と通ずる要素、逆襲で用いられるカット割りとスローモーション、そこに加わる重低音、あらゆる音の反響と、プロットだけなら分かりやすいのに、演出一つでこうまで話や見栄えは大きく変わるのか!1カットであれほどにまでに夢中にさせてくれるのか!
どこを取ってもスナイダー監督節炸裂で、メタヒューマンを省き、普通の人しか登場させない。それでも魅せてしまうというのはやはりセンスの成せる技。
見ててウォシャウスキー姉妹(当時は兄弟)の『バウンド』も見たくなった。
台詞も無いのに夢中にさせる作品は本物って聞いたことがあるんですが、これはまさにそういった作品の気がします。
Netflixでの新作も、それ以外も楽しみです!