Automne

春原さんのうたのAutomneのレビュー・感想・評価

春原さんのうた(2021年製作の映画)
3.5
コロナ渦の庶民の暮らし。特に何も起こらないし、特筆すべきこともないのだけど、しっとりしてて画面も綺麗で見れちゃう感じ。体感は3時間くらいあった。
物語性を廃して生活を映す感じはアケルマン的、でもそれをあくまで大きなテーマ性や展開のギミックとしてしっかりと落とし込んだアケルマンに対し、本作は本当に何も起こらない上、説明は不足し、執拗に長回しをされるので耐久力ない人は最後まで見れなさそう。それを作家性というかどうかでもあるが、受け手にある種能動的な姿勢を求めるにはその分の"何かしら"が必要であって、そうでもないとよく分からん女子のよく分からん日々は多くの人々は見てくれはしないだろう。
何にも考えず流れるように過ごす暮らし、ある意味では違う価値観への扉となったような気もする。ただライブペイントやるときにはスカートは履かないで袴でやりな〜、ってなった。泣
本作を『偶然と想像』と二本立てで上映しようと思ったギンレイホールの方々のセンス最高です。
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