「午前十時の映画祭」で「リバー・ランズ・スルー・イット 4Kレストア」を再鑑賞したので2022年3月15日の投稿を削除して再投稿します。
劇場で鑑賞したのは初公開から30年ぶり。
当時から原作者ノーマン・マクリーンの詩的な表現を踏まえた優れた脚本と、フライフィッシングの聖地モンタナの自然を美しく捉えた撮影は見事だったけど、今回は基本に忠実なモンタージュを含めた無駄シーンの無い編集にあらためて感心した。
特に登場人物二人の会話シーンのカットバックでは相手のセリフに呼応した表情に繋げることで、語らなくても心情がわかる演出が多様されてドラマがとても自然に出来上がっていた。
また、以前から印象に残っていたのだけど、ブラピ演じるポールが賭博に嵌り本当は助けが必要なのに兄ノーマンの助力を気付かず拒んでしまう悲劇も直接的なセリフを使わずに表現しているのが良い。
これを観たのがきっかけでモンタナに憧れ、何度も釣りに訪れるようなったという、ある意味人生を変える契機になった大切な作品。
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【2022年3月15日最初の投稿】
2022年3月13日俳優のウィリアム・ハートが亡くなりましたね。
『アルタードステーツ』や『ブロードキャストニュース』など好きな作品もあるのですが色々と嫌な噂も聞こえる人でした。
とりわけ印象的だったのはロバート・レッドフォードが原作者のノーマン・マクリーンを釣りに誘って映画化を勝ち取った『リバーランズ・スルー・イット』をハートも狙っていたけれどマクリーンの元に取り巻きを大勢連れて訪ねて行って断られたというエピソードでした😑