人を惹きつける熱い人気者ポールを演じるブラピの屈託のない笑顔が印象的。明るく自信家のパリピに見えて、どこか不安定なところもある危ういキャラクターを見事に演じきる、若くして流石の演技。
"俺の借金だ。"の目が忘れられない…。兄はどうすればよかったの？
自然に浸る経験は全てを浄化し日常から離れさせてくれる。そんな、自然の力を強く感じる川での釣りシーンは思い出すだけで癒しになるほど。
そんなゆったり時が流れる中でも心にチクっと刺さる痛みが見事に表現されたカットのテンポ感や心象の描き方が思い返しても印象的。
努力しても敵わない相手に悔しくもなるけど、溢れる才能を自ら潰してる人に歯痒くなることも。人生は無常で運命は理不尽。人の心は複雑なもの。
兄ノーマンの弟に対するやりきれない感情は、兄弟だけでなく、大切な誰かの人生と自分を比べてしまったことがある人誰もが共感できるものだと思う。
