ナーガ

リバー・ランズ・スルー・イットのナーガのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

午前十時の映画祭にて。字幕版。初見です。

監督がロバートレッドフォードで、メインのキャストとしてブラピが出てるということ以外ほとんど何の情報も入れずに観ました。

アメリカの自然豊かな山や川の風景がとっても素敵に撮影されていて、それだけで癒されます。
特にフライフィッシングの釣り糸が空中を舞う様子や、たくさんの小さな虫に太陽光が反射してキラキラ光る様子はまるで夢の中にいるようでした。

以下、ネタバレ含みます。



ナレーションは長男のノーマン(声はロバートレッドフォードだということを後で知りました)。彼が家族(弟と父と母と自分の4人)との思い出を振り返るという形で物語が進みます。
今思えばその時点で、「スタンドバイミー」との類似点に気づくべきでした。
映画見ている最中はそのことには気づかなかったのですが、なんとなく、「この平和で素敵な家族の物語が平穏無事に終わるわけはない。最後は誰かに不幸なことが起こるに違いない」と漠然とした確信がありました。

ティーンエイジャーの頃のシーンで、小さなボートで激流を下るという冒険を兄弟2人でやった時にはもうダメかと思いましたが、大丈夫でした。
ノーマンが遠くの大学に行き、卒業して帰ってきて数年ぶりに父子3人で川でフライフィッシング対決をした時にも、弟のポールが無理をして深みにハマってしまってもうダメかと思いましたが、大丈夫でした。
でも、やはりこのままでは終わりませんでした。最後に不幸がやってきてしまいます。


子供時代の兄弟がものすごく愛らしい。20世紀初めの頃なので、遊ぶ時でもTシャツにジーパンなどではなく、ツイードのジャケット着て下はニッカボッカみたいなズボンに革靴といったスタイル。すごく可愛い。(我が家の子供たちが小さかった頃、こんな格好させれよかったなあ)
特に弟がめっちゃ可愛い。(何たって将来ブラピになるんだから)

町はずれにあるらしい賭博場の佇まいがすごくいかがわしくて良かった。
町の中にある居酒屋の入り口は全然それとはわからないただの地味なドアで、意外だった。


家族の20年間くらいを描いているんだけど、父と母がどんどん歳をとって老けていく様子がうまく描けていて、さすがだなあと思いました。
特に最後の方、ポールがなくなってから一気に老けてしまっていましたね。


でもポールの訃報はあまりにも突然だし意味がよくわかりません。
もう一度見たら分かるのかしら。
ノーマンは実際に見ていないから映画としてもその亡くなるシーンは描いていないってことなのでしょうね。


見終わってから色々検索したら、この映画は原作者の実体験に基づく小説を元にしているらしいです。


本当に映像が美しいし、若いブラピが美しいので、映画館でこれを見られてとても良かった。癒されました。
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