かおり

リバー・ランズ・スルー・イットのかおりのレビュー・感想・評価

4.2
名作。人が生まれ成長し、故郷を離れたり戻ったり、家族が増えたり減ったりしているその間にもずっと流れ続ける美しい川。

人の半生を描いた作品は色々あるけれど、とても新鮮だった。しばらく経ってまた観ても、きっと同じく新鮮に感じるだろう。

鱒釣りのリズムの美しさ。
ブラピ演じるポールが、父の教えを一歩踏み越えて自分だけのリズムを身につけ、シカゴの大学に行っていた兄がしばらく見ないうちに、いつの間にかアーティストの域に達していた弟のその釣り糸の動きに鳥肌が立った。

そしてそのブラピの輝き。
今まで個人的にそこまでカッコいいとは思えなかったのだが、この作品で名声・人気に納得。
とりあえずホントに綺麗なブロンドだし、狂気と紙一重な危うさの滲み出る演技に惹きつけられるし、何より笑顔の輝きがすごい。
ポールが鱒釣りの名手としてすっかり有名人になっても、親友のような兄ノーマンにしか見せなかったあの笑顔が印象的。
かおり

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