たろしまる

アリスとテレスのまぼろし工場のたろしまるのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

岡田麿里監督得意のなまめかしいボーイミーツガール、いや年齢はそこそこ行ってるのか、車運転してるってことは18超えてるのかしら、現実世界の主人公の姿が本来の歳を取った未来ってこと?ボーイミーツガールと見せかけてロリババショタジジの熟年あつあつ恋愛なのではなかろうか。少年たちなら共感できた描写も中身大人と思うとうーん?とも思う。いやな神主が女の子を監禁の上ろくに教育も与えない被害者面クズのくせに変に終盤コミカルに描いて深堀されないせいで消化不良になったり、なんだか共感に欠ける...というかリアリティがない?住民たちの反応に納得がいかないけれど終盤に向けてまぼろし世界から現実世界に舞台がシフトしてるってことなのか。全体的にキャラに説明させる割にキャラの表現が足りない。モブとかの細かいセリフ回しが下手だなぁとも思う


女の子の成長ぐあいからして主人公達と同じ14か少し下?ぐらいだとして10年ぐらいまぼろし世界にいたのかな、主人公たちと同じくらいの背でろくに喋れない描写がとてもグロテスクに見えた、ともすれば24ぐらいの大人たちの恋愛描写若々しすぎやろ、まあずっと子供扱いされる環境だと成長しないもの...?子供扱いしつつ運転免許は与えたり、女の子が喋れなかったりと子供が不遇で辛いシーンが多かった

終わり方はとても好き。結局のところまぼろし世界のみんなが現実に戻ることは無いけれど受け入れて前を進むみんなならあの世界で生きていける。ある意味夢オチエンドなのも好き、終盤現実世界に車に乗り込んだとき「まぼろし世界は見えないのね」と言っていた、女の子が主人公にシフトしていくとともにもう干渉できない世界のその後を描く必要はないし、知る由もないのだから。

もうちょっと隔絶された世界の生活描写や舞台設定を盛り込んで欲しかったなぁとも思うけどメインはボーイミーツガールですから

いつも岡田麿里作品見てて思うのですけど設定監修の人入れた方がよくない?






そいやいっちゃん最初の部屋から駆け出して、お母さんの「いくのね」みたいなセリフの思わせぶり感なんだったん


結局のところアリスとテレスってなに!?!?哲学ってこと!?
たろしまる

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