アイビーアイ

アリスとテレスのまぼろし工場のアイビーアイのレビュー・感想・評価

5.0
素晴らしい完成度の映画でした。渾身の1作でしたね。

昼ドラと揶揄されがちな生々しさは今作では特に健在で、人によっては強い拒否感を覚えると思います。なぜこんなにも粘着質に描くのかが今作でなんとなく理解できた気がして、要するに生きることを描く上で必要不可欠だからなのかなと思います。そう考えると監督が携わってきた作品群は大なり小なり生きること、進んでいくことを描いているのかなとも思えて、過去作を見返したくなりました。

予告の時点で生々しさが前面に押し出されてますが、終盤にかけて沸々と満ちてくるようなアツさも今作の魅力かなと思います。気持ち的な昂りと展開のドライブ感がシンクロするクライマックスで凄く好きです。

空の青さを〜でも今作でもやたらシフトレバーの操作が印象的に描かれていて絶対ワザとだと思うんですけど、よくわからないフェチズムも感じられる映画でした。
アイビーアイ

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