ももか

アリスとテレスのまぼろし工場のももかのレビュー・感想・評価

3.0
あまりハマらなかったです。
登場人物のキャラ立ちが弱いことと、作画枚数に対して絵の演技力が見合っていないのではないかと思いました。その結果、声優がキャラクターを引っ張っていっているように感じました。最近観た『シティーハンター』や『パーフェクト・ブルー』はリミテッドアニメーションで、作画枚数が少なくても、キャラ立ちと絵の演技力が高く面白かったので、アニメーションのキレイさと絵の演技力や作品の面白さが必ずしも正比例するわけではないのだと思いました。

この作品に限らず、昨今のアニメ(特にTVアニメ)は、作画枚数が多い=いい作品と見なされがちだけれども、過剰な演出で作画枚数を増やし、労力をかけることでいい作品風を装っているのではと思うものもあるし、絵の力を信じていないのではと感じることがあります。描き込んだアニメーションが表現手段として有効な時もあれば、静止画でも人の心を打つ表現はできるはずだし、むしろそれが有効な時もあるはずです。絵を信じて動かさないことや線を間引くことが1つの勇気のいる演出としてもっと受け入れられても良いと思います。
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