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アリスとテレスのまぼろし工場のニゴニゴのレビュー・感想・評価

3.5
題名がアリスとテレスのまぼろし工場とあるが、アリスもテレスも出てこない。
これはアリストテレスという哲学者の名前から文字っている内容と思われ、作中にもアリストテレスの名言である『希望は目覚めている人間が見ている夢だ。』というものが含まれている。
このように哲学と主人公である14歳の少年少女たちの思春期による成長が組み合わさって形成されている物語である。

哲学と思春期を組み合わせて、14歳の少年少女が成長することによる世界の不安定さが美しい映像美で映し出されていて良かった。
最初はどんな映画か分からなくてどんな映画なのか不安だったが、段々と進むことによって世界観のヒントが分かる方式も良かった。

思春期特有のセリフ回し、心情のうつしかたなども素晴らしかった。

鑑賞後は考えさせられるストーリーではあるが、難しいと感じてもMAPPAの作成するアニメーションだけでも美しいので観る価値ある作品だと思うので是非!
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