OASIS

アリスとテレスのまぼろし工場のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

最初からキャラクターが世界に閉じ込められて時間に囚われた状態から始まるし、その時間を当たり前のように各自が過ごしていたりして、状況を飲み込むのに必死だった。 

それでも、あぁこの世界では変化を求めたら神機狼に連れて行かれるんだとか、そうならないために固定化された日常を送ってるんだというのが徐々に分かってきて説明台詞が少ないながらも全体像が浮かび上がってくる辺りは流石。

後半、男女の関係にダークさが出てきたり、睦実が五実に「あんたの好きな人の心はあたしのものだから」と宣戦布告する辺りに岡田麿里イズムを確かに感じたし、キスシーンが妙にエロかったりでジュブナイルものの皮を被った変わった性癖の恋愛ものでもあった。

現実との間に入るヒビとその世界との繋がりを表す描写が美しくて、おまけに風景も綺麗すぎて雰囲気に飲み込まれそうになるけれど、結果的にわかったようでわからない独自過ぎる世界観に面を喰らいっぱなしでもあった。
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