おしょんこ太郎

アリスとテレスのまぼろし工場のおしょんこ太郎のネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

正直、、個人的には面白さが分からなかった、、。

冒頭の縦書きのスタッフロールは昭和映画を彷彿とさせてワクワクしたが、、全体的には非常に残念な感じだった。

セカイ系のストーリーは近年めっきり減ったので新しいアップデートされた何かがみれるんじゃないかと楽しみにしてたが、
主人公は思春期爆発で鬱屈をかかえて、ヒロインはちょっと謎めいたメンヘラDVガールという、、。
まぁ、この辺りも理由が一応あるが、ある意味では定型化されてるキャラで現代っぽさは感じはしなかった。
唯一、主人公が女っぽく見られるということに悦ってるのは現代的なのかなー、、。

20年くらい前だったら、面白いって思う人も多そうだけど今の若い人にはこういうコミュニケーション不全みたいなキャラってささるのかなー。ちょっと古くないか。

自分が年取ったから、いちいち衝突しないと気が済まない登場人物たちに疲れるだけなのかもしれないが、、。

なにより疲れるのは分かりにくいところ。
キャラもみんな顔似てるし、世界観もストーリーも、全体的に分かりにくい、、どれかはわかりやすくスッと雑念なく世界に入らせてほしい。

あと、岡田麿里監督の前作、さよならの朝に〜もそうだけど親子関係の恋愛感情みたいなの好きなのかな〜、、。
この辺りも共感しにくいというか、むしろ嫌悪感感じる人もいそう。

前作はまだなんかその辺りがギリ共感できたけど、今回のは本当によく分からなかったな。

兎にも角にも、どいつもこいつも色恋沙汰で浮かれてる奴らが多く、「恋愛したほうが楽しいよー?」って監督に言われてるみたいで、うるせえなぁ〜って気持ちになった。

個人的には園部が不憫でならない。
主人公たちの恋愛を引き立たせるためだけに置かれたかませ犬、それが園部、、。
彼女はあのトンネルの呪縛霊になってもおかしくない。