現代版ブラックスプロイテーションの西部劇。監督・共同脚本はミュージシャン・音楽プロデューサーが本職。デビュー作です。
内容は至ってシンプルな復讐劇だが、黒人主体で、白人はなんというか、隅に追いやられております。ヒップホップやソウルを流して、スタイリッシュでクールなアクションを撮りたかったのだろう、それもウエスタンで。
レオーネばりのアップとか、草原を走る蒸気機関車とか、「お!」と腰が浮かびかけるが……。
貫禄たっぷりに悪役を演じるイドリス・エルバや、凛々しい美しさのザジ・ビーツが魅力的だが、なんだろう、登場人物それぞれが脇に至るまで考えが足りてないような。まあ、そこは映画ですから。
でも、敵のアジトに乗り込んでゆくときは、作戦ぐらい立てましょうよ。
しかも、ラスボスとの決闘がかなり尻すぼみで、残念ながらクールではないですね。