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シティ・オブ・ジョイのmasahitotenmaのレビュー・感想・評価

シティ・オブ・ジョイ(1992年製作の映画)
3.5
絶望してカルカッタ(コルカタ)にやって来たアメリカの青年医師がスラム街で暮らすうちに再び人生の意義を見いだしていく、ドミニク・ラピエールの小説「歓喜の街カルカッタ」の映画化。
監督はローランド・ジョフィ。
音楽はエンニオ・モリコーネ。
原題: City of Joy (1992)

ひとりの少女の命を救えなかった無力感に打ちひしがれたアメリカ人の医師マックス(パトリック・スウェイジ)は、インドのカルカッタを訪れる。
「歓喜の街(シティ・オブ・ジョイ)」と呼ばれるスラム街で、干ばつで農地を失い職を求めてやってきた元農民、車引きのハザリパル(オム・プリ)一家や街の診療所を経営する白人女性ジョアン(ポーリーン・コリンズ)と知り合い、成り行きから短期間だけ診療所を手伝うようになる。
やがて、それは、街の支配者(車引きの雇い主で診療所の家主)ガタク(シャマナン・ジャラン)の息子アショカ(アート・マリク)との対立に発展していく…。

~他の登場人物~
・ハザリの妻カムラ(シャバーナー・アーズミー)
・ハザリの娘アムリタ(アエシャ・ダルケル)

「君は言った。人間には、3つしか道がない。"逃げる"、"傍観する"、"飛び込む"、と。俺は、"逃げる傍観者"だ。」

「地面に這いつくばっていると立てなくなる。」

"All THAT IS NOT GIVEN IS LOST"           Hasari Pal                      
分け与えてこそ価値がある。
                         ハザリ・パル

貧困の町カルタッタ(コルカタ)。スラムの厳しい現実。少女の売春、ハンセン病、顔役特にその息子の非情な搾取と暴力。顔役と結びついた警察権力…。
街やモンスーンの映像など、インドロケが功を奏している。
なお、主演のパトリック・スウェイジはノーギャラで出演を引き受けたとのこと。
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