シルク

モガディシュ 脱出までの14日間のシルクのレビュー・感想・評価

4.4

1991年9月
韓国と北朝鮮は国連に同時加盟。
ここまで辿り着くのには両国家相当な道のりだったと伺える。

その1年前 
ソマリアの首都モガデイッシュ
折りしも韓国と北朝鮮が同時期にこのモガデイッシュを訪れていた。
双方国連加盟に向けての多数の投票権を持つアフリカ諸国への外交目的で。

そんな中に予期せぬ反乱軍に寄るクーデター、激しい内戦に巻き込まれてしまう。
敵対する北と南
その大使と家族がモガデイッシュからの決死の脱出に挑む!

互いが祖国への忠誠心と、利益と家族の命、そして同胞愛と…
色々な感情が湧き起こる。
(箸の🥢演技に感動するなんて)

ネタバレになるので書けないが
やはり朝鮮半島の南北間の人達の憎しみ、悲しみ、願い、そして同胞愛を謳う作品は
リアルで悲しい。

リアルと言えば、激しい内戦、どこまで追って来る機関銃攻撃、あどけなさが残る子どもたちもが、身体より重そうな武器を持ち歩き打って来る!
これが同じ地球上で起きてる子供達の現状⁈
迫力あるカーチェイスと言えばそれ迄だが、あまりにも生々しく激しく、悲しい。

キムユンソク、ホジュノ、そして推しのチョインソン!もうこの3人が出てるから安定の逸品でしょうと思って観に行った自分がちと恥ずかしかった。

ラストの背中の演技
グッと胸に来る…

事実に基づくストーリー。
そして今アジアで起きている紛争。
現実と映画の区別がつかない事が恐ろしい。

94回アカデミー賞、国際長編映画賞部門の韓国代表作。
シルク

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