サトタカ

モガディシュ 脱出までの14日間のサトタカのレビュー・感想・評価

3.8
韓国映画なので、どうしても北朝鮮に比べて韓国側が豊かで状況判断もいいという体で話が進む。(実際そうなんだろうけど)

イケメン男性2人が室内でサシで戦うシーンなどはいかにも映画的な演出というかサービスに感じてしまい(原作を読んでもいないのだが)ちょっとしらけてしまった。めちゃくちゃ銃撃されてもほぼ負傷しないし…

このあたり以外はさすがのおもしろさであった。中国大使館に泣きつこうとする北朝鮮大使館員とその家族が、AKを構えた3人組の少年たちに脅され死んだふりをするシーンは非常によかった。子どもであろうと銃という暴力、殺人兵器を持つものの圧倒的優位性がね…とくに無法地帯では…

極限状態で南北朝鮮の男が協力して、コトがうまくいったら、その事実をお互いが腹に収めて(かっちょよく)背中で語る的な映画は「JSA」始めあるある状態。
女性や子どももいたので、もう少し話に絡めてほしかった。

イタリア大使館まで移動する際に、大使館員たちが乗用車を本や板、砂袋を使って防弾処理をするシーンには泥臭いがいいアイディア!と感心したが、これは実話ではないとか。(実際の効果のほどはわからんけど)
「本はあるか?」というセリフを言う北朝鮮大使館員に、いい見せ場を与えてあげたというコトなのかな…?
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