目の前にいるのは、国ではない。人がいるだけだ。
国籍で色眼鏡をかけることは簡単で、隣人や家族のことすら実は分かりにくい「人間」を、わかりやすくして自分を安心させてくれる。
国家の代表として駐在する人には、尚更に国を意識して接するし、それを背負うのが通常時の仕事なんだろう。
でも、命の危険がある状況になれば、国なんか無く、そこには同じ「人」がいるだけだ。
国と国という態度から、人と人という接し方に変わっていく。変わることができる。それは命の危険があるという状況だけれども、人は手を取り合える希望を、実話ベースということからも感じさせてくれる。
アフリカの領事館で起きたことだけど、これを地球サイズにすると宇宙戦争とかアルマゲドンみたいな話になるんだろうか。