このレビューはネタバレを含みます
同じ民族の間に横たわる絶望的な溝。
ソマリア内戦の中を韓国と北朝鮮の大使館員達が脱出しますよって話。
この作品のラストは好きなクライマックス10選に入れても良い。
この作品のキモは同じ民族間での争い事。
ソマリアの内線は政府と反乱軍の間で勃発する同じ民族間の内戦。その中で韓国と北朝鮮の大使館職員達が、最初は全くお互いを信用ぜず、各々の思惑を巡らせながら、やがて助け合い、命懸けで内線から脱出すると、最後にはお互いに感謝し合い打ち解けた雰囲気になるが、空港に到着し、各々の国からの出迎えがきていて、そこからはお互いの立場上助け合ったとは言えないので、お互い目も合わせず、言葉も交わず、別々のバスに乗り込んで離れてゆく。
とんでもなくやるせないくて、無力感だけが残るラストシーン。
命からがら同一民族の内線から逃げ出したのに、また同一民族の争いの中に戻っていく。
だからこそあのやるせないラストシーンになる。
あのセリフすら無くなるラストシーンは何度観ても鳥肌です。
つーかチェイサーの人なの???それはびっくり(*^^*)