ハッピーギャグコメディみたいな予告だけどその気分で観に行くと開始5分で内田英治を浴びることになる。阿部寛演じる成瀬が音楽隊へ異動させられるのも、本人は不服のツラしてるけど、観ている側からすれば「でしょうね」感しかない。多少の強引さはあれど、最終的にライブシーンでバチバチに纏め上げてしまうんだからエンタメに一生勝てない。テンポの良い会話の楽しさ、音楽を通して「人はいつ何を始めたっていい」と背中を押してくれる力強さ、邦画らしいじとっとした人間臭さ、どれも私の好きなやつ。音楽映画というよりは断然ヒューマンドラマ。しかしまあこの夏の渋川清彦、アツすぎるだろ……。
キングダムの縛虎申、異動辞令の広岡。意志をつなぐ渋川清彦がこの夏君を待っている！
