ミッドナイトスワンの内田英治監督の最新作。
阿部寛主演の音楽映画!
刑事一筋30年のベテラン刑事が、投書や部署からの逆風もあり、異動となり、移動先は広報課の音楽隊。
ほとんどの楽団員は他の部署との掛け持ちであり、普段の業務との両立に苦労していたり、命令で音楽隊を行なっているが、実はあまり乗り気出なかったり…。
そんな音楽隊も音楽と必要とする人と接したり、県民との架け橋として色々なイベントに出場する中で成長していく。
阿部寛は認知症の母の介護や娘との確執、そして音楽隊への異動と自分の信じてきた道が間違っていたのでは…と苦悩する主人公。
周りを固める清野菜名なども「自分は本当はこうじゃなかったのに…」と苦悩しながら音楽隊を行う隊員が多く、共感できるところも多いと思います。
日本映画ならではの人情味のあるシナリオ、最後にはハッピーエンドとして綺麗に終わり、最後も爽やかに観れる映画でした。
何よりこの映画の演奏シーンは全てキャストの方々が演じており、阿部寛のドラムシーンにはグッとくるものがありました。
ドラムを習いたい、楽器を始めたい・再びやってみたいと思えるほどの演者の方々の本気の演奏シーンは見ものです!
そしておじさんファッションを見事に着こなす阿部寛、偉大です!
コロナや色々な社会問題もあり、元気がなくなりがちな現在。元気のもらえる素敵な作品でした!
2022年鑑賞:154本目
劇場鑑賞:9本目