カズザク17

異動辞令は音楽隊!のカズザク17のレビュー・感想・評価

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)
4.2
自分に与えられた仕事に対して、誰よりも前向きに、熱い気持ちで取り組む。言っている事も、決して間違っていない。でも、自分の尺度でしか物事を見れない、判断が出来ない。自分がやってきた事、考えている事に対して、無理矢理感、押し付け感が強い。言葉も選ばなければ、時には手段も選ばない。時代遅れで、今時感が欠落している主人公。
そんな主人公が、左遷先の音楽隊で楽器・音楽に出会い、セッションを知る。自分が失敗しても誰かがカバーすればいい。誰かが失敗しても自分がカバーすれはいい。ごく普通の「助け合い」「協力」「強調」を知る。知る事で、気持ちの強さに、気持ちの優しさ(思いやり)が加わり、表情・目付きまで優しくなる。
今の世の中・社会で、誰もが気を付けなければならない事(落とし穴)を教えてくれる映画だった。時代が変わろうとも、絶対に忘れてはいけない事(気持ち・姿勢等)も、同時に教えてくれる映画だった。自分だけが、どれだけヤル気になってもダメ。周囲の人達も、ヤル気にさせなければダメ。その為には、相手を理解し、尊重し、受け入れる事が大切である。