ゆずきよ

異動辞令は音楽隊!のゆずきよのレビュー・感想・評価

異動辞令は音楽隊!(2022年製作の映画)
3.3
阿部寛の刑事だとどうしても新参者が出て来てしまうのだけれど、この刑事はどちらかと言えばドラゴン桜でした。

物語は、昭和な刑事の阿部寛が新しい時代の流れに乗れず、パワハラにより警察内広報課の音楽隊へと左遷…いや役職上がるから栄転なのかな?する所から始まる。
阿部寛は本当に頑固刑事が似合うね。
家庭でも認知症の母、年頃の娘と暮らしていて妻は自宅を出ている。
典型的な刑事像が過ぎますぞ。
追いかけている事件は、高齢者を狙った強盗事件。
高齢者と子供の絡む犯罪だけは絶対に許さないぞ。
暴力、暴言、上司への反抗…そりゃ嫌われますわ。
飛ばされた先の音楽隊もやる気があまり無くグダグダ。
高杉真宙は超嫌な奴だし、清野奈々は委員長だし。
途中からちょっとしたきっかけがあり、本気になって音楽と向き合い取り組む。
そこからの流れ好きです。
終盤に差し掛かった所で、予想はしていたけど最悪な事が起きる。
私は高齢者と子供の絡む犯罪だけは絶対に許しません(2回目)
ラストの磯村勇斗の告白も…うん。知ってたよ。
多少の粗が気になるけれど、全体的にバランスの良い作品。

本当に小さなきっかけや気づきで人は変われると思っています。いや、信じています。
ただ加齢と共にプライドという邪魔者の所為でそれに中々気付けない。
誰だって傷付くのは怖いから。
私は人生の豊かさって、どれだけ本気になる事が出来たかだと思っているので、気付くのが少し遅かったけれど、今は何事も本気で誇りを持って取り組むように心がけています。
この映画の様に本気でぶつかれば本気で返してくれる人が10人に1人くらいはいると
信じているから。
よし、音楽習おう。
ゆずきよ

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