このレビューはネタバレを含みます
違法捜査ばかりの暴力刑事が同僚へのパワハラで音楽隊に飛ばされて、少し丸くなる話。
家に上がり込んだ時点で不法侵入だし、反省してる気配が全くない。
飛ばされる前も飛ばされた後も協調性皆無であれだけ捜査捜査捜査って言って迷惑かけてたのに、いきなり「音楽隊と刑事、それぞれのパートでセッションしよう」なんて何かを悟ったような顔で言われてもちゃんちゃらおかしいなと笑ってしまった。
刑事課が血眼になっても捕まえられなかった犯人をたまたま音楽隊が捕まえて、それを見た調子の良い知事が音楽隊を気に入って、定期演奏会も成功することで、全て丸く収まったかのような雰囲気になってたけど納得はできないなぁー
俳優さんは全員素晴らしかった。
阿部寛さんをはじめとした俳優陣の方々の力だけで物語の説得力をかろうじて出している印象。
倍賞美津子さんの痴呆老人っぷりが上手すぎて恐ろしかった。
妻もいない、母は痴呆、仕事は多忙、それが原因で娘とは喧嘩ばかり。
そら家庭も荒れるわと思ってしまう。
そんな家庭環境で娘さんがあんな良い子に育ったのは劇中では見えない何かがあるんでしょうね。
演奏も良かった。
ただ、脚本・演出が受け入れられなかった。