演奏シーンなどにかなりツッコミどころはあるものの、ドラマ部分がしっかりしているのと、阿部ちゃんの濃い演技がハマっていて楽しめる作品。
演奏が全部吹き替えというのがイマイチ。
まぁ、役者さんを使っているので、あのレベルの演奏となると実際には無理だろうが、せめて音と絵を合わせる努力はしてほしかったかな。
管楽器のソロパートの指のずれは気になる。
阿部ちゃんのドラムはご愛敬という感じで、音と合っていないのと、足を一切使っていないのがバレバレで、かなり素人くさい。
表から撮れば右足を動かさなくてもバレないと思っているようだが、フロントヘッドの動きを見れば一目瞭然だな。
あと、娘とのいきなり演奏はやりすぎ。リアリティが無いぞ。
吹奏楽経験者にはうれしくなる場面も多いし、「宝島」「茶色の小瓶」など定番中の定番曲は懐かしい。
そして授与式中エンドレスで演奏しないといけない得賞歌なども思い出深い。
音楽隊のポジションとか、各キャラのデフォルメはあるものの、事件をうまく絡めてスカッとさせてくれる良作だろう。
あ、ちなみに「茶色の小瓶」は大概の吹奏楽内では「茶色の尿瓶」と呼ばれていることは常識。笑
余談。
吹奏楽の定番曲となったT-SQUAREの「宝島」はナイス選曲で思い出深い。
私事だが、以前、作曲者の和泉 宏隆さんと吹奏楽バージョンの「宝島」を一緒に演奏していただいたことがある。
その時の録音は宝物として大切に保管して、よく聴きなおしている。
その翌年に突然の他界。
悲しかったな・・・
私がそちらに行ったら、また一緒に演奏させてくださいね。