jonajona

アノニマス・アニマルズ 動物の惑星のjonajonaのレビュー・感想・評価

2.5
鹿の首で猟銃持ってる人物の背中が渋い、このビジュアルの面白さはいいかんじ。ちょっと気になって鑑賞。

見る前に一番初めにイメージしたテーマ性をそのまんまストレートに表現してたので驚きが余りになかったのが難点。あと単純に会話がゼロなのはきついわ。

画面が手ブレも多く不安定でしかも動物人間たちの姿をぼかした演出をしてくるので画面上にブレとボケが大量発生してて追いかけるのは辛いかも。あと画面が暗い。時間が60分と短い中編なのは嬉しい。長えけど。

ネタバレとか気にする必要もない気がするので言うと小さい頃誰しも考えた『動物の気持ちになって考えてみるとなんて残酷な世界なんだろう…』っていう話。
まずそういう話かな?って考えて、でもなんか捻りがあるんだろうなーと思ってると無い。最後の最後に人間と動物の顔(立場)が逆転して元に戻るという演出は中々フレッシュではあるものの、それって元の状態なんで…なあー。最近の環境活動家は過激なのが取り沙汰されてイメージダウンしたり、実際問題大切な課題なので本気で考える必要を感じるが、本作の情緒が諭す結論にも『ほなワシに肉食うなってことかい?』とキレそうになった。

動物側の視点からこの星をみればこんな感じかもな〜という目線のイメージビデオ。
でもなら豚の屠殺みたく空気銃(ノーカントリーのシガーのやつ)でパスンと脳天突かれて死んだり、それを見て他の人間が悲鳴をあげたら電気ビリビリされたり、適当に交配させられたり、走れなくなったら殺されたり、フォアグラ作りみたくブクブク管通されて太らされたり、色々もっとバイオレンスに突き抜けられたのでは?そんなの見たかった。でも鑑賞中に結構こういう方面のバイオレンスは自分は好きなんだと気付かせてくれたから有難い。

ほいで人間同士が喋ってた方がもっと理不尽さが際立ってたと思う。むごいけど演出が弱いのかもしれぬ。
jonajona

jonajona