生活保護が受給できること、警察や救急を呼べること、職業や居住地を自由に選べること…それができる世界に生きている我々からすると、やはりエグ味のある内容です。地面ににこぼれたスープをかき集めて飲むシーンは中々キツいものがありました。
どんなに悲惨な状況に直面していても、音楽(音階の並びやリズム)は、演奏した通りに淡々と流れます。実際に音が鳴っていなくても、頭の中で鳴らすこともできます。人の思想や想像・知識は盗んだり支配できないんですよね。洗脳されてしまうかどうかは自分で決められるのです。そういえばフランクルの夜と霧もそういう話ですよね。
思っていた以上に名作。重い話ですが、すーっと入ってきました。