Keito

戦場のピアニストのKeitoのレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
3.8
貴様の名前は何だ?

私の名は...シュピルマンです。

知られざる物語と勇気を貰える感動作。

エイドリアン・ブロディ主演。


奏でる音が人々に癒しと幸福を与えてくれる素晴らしいピアニスト。

戦争によって「生きる」ことだけに専念しなければならない過酷な状況下の中、彼を見逃したのは1人のドイツ兵。

あの場で殺してもおかしくなかったのに、シュピルマンの芸術性と奏でた音によって彼の心に「何かが」生まれたのでしょうか?

忘れてはならないのが一人一人には「人生」があるということ。
一括りにして語ってはいけないし、時と時代によって背負う運命や責務が違うから、誰が悪いとか一概には言えないのが、とてももどかしい気持ちです。
だけれどユダヤの人を無差別に殺したり、迫害をした、ナチスの暴虐はこれからも決して忘れられないように語り継がれるべきです。  

映画情報

第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝き、第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした戦争ドラマ。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を映画化した。

1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。

監督のポランスキー自身もパリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。日本では2003年に劇場公開され、第2次世界大戦終結から70年目の2015年にデジタルリマスター版でリバイバル公開。2023年には4K デジタルリマスター版でリバイバル公開。
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