はる

戦場のピアニストのはるのネタバレレビュー・内容・結末

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦のワルシャワを舞台にした実話り感動、悲しみ、怒り、苦しみ、全てが当事者ではない私にも伝わった。
ドイツ軍に支配される街が破壊していくシーンや、ゲットーへ強制送還させられ、迫害されていくシーンでは、本当にこのような事がたったの100年前起こっていたんだと実感し、眉間に皺が寄った。(自分はどっちの味方というわけではない)
しかし、シュピルマン(主人公のユダヤ人)と敵国であるドイツ人兵ホーゼンフェルトの間に絆が生まれ、政治的な関係は良くないとしても、罪のない互いを分かち合い、ホーゼンフェルトがシュピルマンに食べ物を与えて助けの手を差し伸べるシーンでは、人は国の政治環境によって戦争をしないといけない時もあるが、その内部には秘めた優しさや寛大な心を持つ勇敢な者もいるんだと感じた。
この映画を観た後、バラード1番がとても好きな曲になり、只今練習中。(激ムズで完成までに数十年かかりそう)
ソ連軍の侵攻が始まり、ドイツ軍が撤退した後、シュピルマンの逃亡生活が終わり、良かったと思ったが、ホーゼンフェルトの助けに間に合わなかったのは悲しく、涙した😭
苦しい状況を必死に生きようとする人々の姿には、今の私にはない精神があると感じた。
戦争は今も続いていて、毎日何人もの人が死んでいるが、本当の苦しみ悲しみは当事者の現地の人にしか分からない。私には、善意があってもその気持ちはなかなか伝えることは難しく、その人たちを慰められないし、何もしてあげられない。が、他人事ではない。
私ができることとしては、日頃からニュースを見て今の現状を知り、私が呑気にポテチを食べて映画を観てる瞬間にも、少し離れた所では戦争が起こっていて、誰かが殺され、悲しみ、苦しんでいる人がいるという事を忘れずに覚えておかなければならない。そして今の私が生きているのは奇跡であると、心に留めておく必要がある。
はる

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