のだめ

戦場のピアニストののだめのネタバレレビュー・内容・結末

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

大好きな映画です。
なので家にもDVDがあります。


あらすじをざっくりと。
第二次世界大戦におけるワルシャワを舞台としたフランス・ドイツ・ポーランド・イギリスの合作映画。
絶滅収容所行きの家畜用列車に乗せられるが、シュピルマンだけは知り合いのユダヤ人ゲットー警察署長ヘラーの機転で救われ、その場を逃れるが、ゲットー内で強制労働を課せられる。
そんな中、食料調達のため街(ゲットー外)に出かけたシュピルマンは市場で知人女性ヤニナを見かけ、彼女を頼ってゲットーの外に脱出する。
しかし、ユダヤ人たちのワルシャワ・ゲットー蜂起が起こり、シュピルマンは部屋の窓からドイツ軍との激しい交戦を目の当たりにするが、蜂起は鎮圧され、ゲットー内の大半の人が殺される結果に終わる…。
シュピルマンは、知り合いから渡された住所へ行き、助けを求める。ドイツ軍の病院の向かいにある隠れ家を提供されるが、食料も滞り、内臓疾患で死にかけたことも……。

なんとか廃墟で食量を漁っていたところドイツ軍将校ヴィルム・ホーゼンフェルトに見つかってしまう……。が
主人公、ピアニストのシュピルマンのピアノは圧巻で、戦争中にとても素晴らしい演奏が鳴り響く。その曲に魅了されたホーゼンフェルトは、密かに自分の基地の屋根裏部屋にシュピルマンを隠し、食料などを手渡してくれる。

戦争が終わりドイツ軍が捕まって、開放された1人が「お前らにバイオリニストの魂を奪われた」と罵声を放っていたレドニッキをみて、ホーゼンフェルトは「もしやシュピルマンを知っているか?俺は彼を助けたから伝えてほしい」と、レドニッキは名前を聞こうとしたが、将校が連れて行かれたので名前もわからず……。ホーゼンフェルトはその後、戦犯捕虜収容所で亡くなった。

私はこのホーゼンフェルト氏がシュピルマンを始め、沢山のポーランド人を救ったとして有名だと知り、感銘を受けました。
実話を元にしてる作品なだけに、なんとも言えない気持ちでいっぱいです。
とても素敵な方だったので、シュピルマンと再会できなかったことがとても悔やまれました。

戦争は本当にあってはならないし、何の解決にもならないって思ってます。
それに、ナチス・ドイツが第二次世界大戦中に国家を挙げて推進した人種差別による絶滅政策 (ホロコースト) および強制労働により、最大級の犠牲者を出した強制収容所である。収容された90%がユダヤ人であることも、こんなに頭がおかしい戦争があるなんてと、何も言えないです。

平気で殺し、車椅子に座ったおじいさんが立てないことも知っているくせに、立てないならと窓から車椅子ごと落として殺害すなんてことも、人間のすることじゃない。

この映画は淡々と進められていくのですが、実際はこんな感じだったんだなと、スっと内容も入ってくるので、苦手な私でも理解することが出来ました。ハラハラドキドキで、観てる方もグッと力を入れてみてしまいます。

この映画は戦争映画の中でもオススメです。
観ていない方は是非みてみてください。
クラシック音楽で、こんなに泣けると思わなかった。素敵な心に残る1本になると思います。
のだめ

のだめ