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戦場のピアニストのkazu1961のレビュー・感想・評価

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)
4.2
▪️Title : 「戦場のピアニスト」
Original Title :「The Pianist」
▪️Release Date:2003/02/15
▪️Production Country: フランス・ドイツ・ポーランド・イギリス合作
🏆Main Awards :第75回アカデミー主演女優賞
監督賞、脚本賞、主演男優賞
第55回カンヌ国際映画祭 パルムドール
第27回日本アカデミー賞 最優秀外国作品賞
🕰Running Time:148分
▪️Appreciation Record :2020-225 再鑑賞
▪️My Review
ドイツ兵の前で弾く時放たれた慟哭のようなピアノ、エンディング前のラジオでの鎮魂のようなピアノ、その全てが印象的です。その時の感情を見事に演奏で表現しています。しかも主演のエイドリアン・ブロディが、代役なしで臨んだピアノ演奏、やはり圧巻です。
本作は、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの体験記を脚色してシュピルマンの視点で映像化しています。監督は、巨匠ロマン・ポランスキー。幼少時代をナチス占領下のポーランドで過ごしたポランスキー監督こそが、ユダヤ系ポーランド人のピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝を映画化するのにふさわしい人物でしょうね。
作品は、主人公の視点から忠実に描写され、ポランスキー監督によって壮大なスケールで戦争を描いた奥行きのある叙事詩となっています。
ピュルマンが粘り強く希望を捨てずに生き残る様子を彼が逃げ出すことを拒んだ街が徹底的に破壊される様子と対比して浮かび上がらせているんですよね。
一切の妥協を排除して真実性を追求することによって、希望と絶望、生命と鎮魂、その全てをピアノのしらべで奏でています。
ホロコースト、ユダヤ人虐殺、絶対あっていけないことです。『シンドラーのリスト』と共に、人間性の最も暗い部分を描き出した偉大な作品の一つです。
物語は。。。
1940年、ドイツ占領下のポーランド。ユダヤ系ピアニスト、シュピルマン(エイドリアン・ブロディ)は家族と共にゲットーへ移住。やがてユダヤ人の収容所移送が始まり、家族の中で彼だけが収容所行きを免れた。食うや食わずの潜伏生活を送るある日、遂に1人のドイツ兵に見つかりますが。。。
語り続けたい作品の一つですよね。

▪️Overview
第55回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールの栄冠に輝いた戦争ドラマ。第75回アカデミー賞でも作品賞ほか7部門にノミネートされ、ロマン・ポランスキーの監督賞、エイドリアン・ブロディの主演男優賞など計3部門で受賞を果たした。ナチスドイツ侵攻下のポーランドで生きた実在のユダヤ人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの自伝の映画化で、監督のポランスキー自身も、パリでポーランド人の両親のもとに生まれ、収容所で母親を亡くし、各地を放浪して生き延びたという体験を持つ。1939年、ナチスドイツがポーランドに侵攻。ワルシャワの放送局で演奏していたピアニストのシュピルマンは、ユダヤ人としてゲットーに移住させられられる。やがて何十万ものユダヤ人が強制収容所送りとなる中、奇跡的に難を逃れたシュピルマンは、必死に身を隠して生き延びることだけを考えていた。しかしある夜、ついにひとりのドイツ人将校に見つかってしまう。日本では2003年に劇場公開され、第2次世界大戦終結から70年目の15年に、デジタルリマスター版でリバイバル公開。(引用:映画.com)

出演はエイドリアン・ブロディ、トーマス・クレッチマン、フランク・フィンレイ、モーリーン・リップマン、エド・ストッパードなど。
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