April01

007/サンダーボール作戦のApril01のレビュー・感想・評価

007/サンダーボール作戦(1965年製作の映画)
3.8
いきなり脱出装置でプシューって浮かぶのウケる!と思って後で調べたら実在する装置と知り驚く。前作がややお笑いモードだったのに比べ、ボンドの女性のあしらい方は変わらないながらもストーリーには緊張感が増し、何より水中での戦いが見ごたえある。ついでにサメも含めて水中生物もふんだんに写され臨場感あふれていてハラハラ感が増している。
1で出てきたボックス型ガイガーカウンターがウォッチタイプに進化してる!ポータブル酸素ボンベに変えた瞬間からこっちまで息が苦しくなる4分間。Q凄い!

正直言って前3作までのボンドキャラはあまりタイプでなく、ピクリともセンサー動かなかったのに本作で急にボンドに惹かれ始める!コネリーボンドに慣れてきたのか、はたまた露出度の高い体格良い水着姿が多いせいか、あからさまに裸体を惜しげなく見せつけられているような気恥ずかしさを感じ始めてヤバイって感じ。男が女の水着姿が好きなら、その逆を言ってもいいよね。ショーン・コネリーのボンド、セクシーです!!

とはいえリハビリ施設で嫌がる女性職員に、それやっちゃうか?って感じで今ならセクハラと思うし、ついでにそれを女が受け入れてハッピーという描き方にも時の流れを感じる。そんなこんなも含めて昔の映画の定型を見る楽しさがある。

今作では女としてではなく仕事仲間として女性協力者ポーラを迅速に探す姿が特にカッコ良い。あと敵側の女とまあボンドのやり口として寝るわけだけど、それについて女に対して放つ下記の言葉が何とも言えない。

ボンド語録:
祖国の為にしたことさ
勤労奉仕だ

ついでにボンドの言葉を疑う協力者に対してサラッと言い放つMもなかなか。
M語録:
007がそう言うんだ
間違いないだろう
議論の余地はない
April01

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